安全運転管理者の仕事とは
運転者の適性等の把握
- 日ごろの従業員の行動から性格を把握し、各人に合ったアドバイスを行う
- 自動車教習所等で実施している企業向けの安全運転研修等の運転適性検査を参考に適性等を把握する
運行計画の作成
ベテランの運転者でも無理なスケジュールの中で運転すれば、事故や違反行為のリスクが高まります。無理のない運行計画を立て、従業員が安全に運転できるようにしましょう。
- 運転ルートの注意箇所を運転者に知らせる
- 運転者の健康状態が良好か確認する
交替運転者の配置
普段の業務に比べて明らかに長距離・長時間の運転になる場合、または深夜・早朝の運転になる場合は交替運転者を配置します。ほかにも、体調不良や公私での心配事によって運転に支障が出そうな場合も交替要員を配置するようにしましょう。
異常気象時等の措置
台風や大雪の日の運転は危険を伴います。ドライバーの安全に配慮し、安全運転確保の措置を取ります。
- 運転者と安全運転管理者間での連絡体制の確保
- 雨天、降雪時等の危険回避の方法の指示
- 運転継続、待機、中止等の指示
また、大規模災害時に運転者が取るべき行動を日ごろから指導しておくことも必要です。
- 地震発生時
- 激しい振動によりハンドルを取られないよう、ハンドルをしっかり握る
- 急ハンドルや急ブレーキを避け、落ち着いて道路の左側に停車する
- トンネル内や崩落の危険がある場所の近くは避けて停車する
- 停止後、カーラジオなどから地震情報や交通情報を入手し、状況に応じた行動を取る
- 引き続き運転する際は、道路の損壊や信号機の作動停止などに注意する
- 車を置いて非難する場合は、エンジンを止めてエンジンキーを付けたままドアロックをしない
- 豪雨時
- 自車の存在を周囲に知らせるため、昼間でもライトを点灯する
- 山道では土砂崩れの危険があるため、路肩に寄りすぎないようにする
- 冠水した道路ではエンジン停止の恐れがあるため、アンダーパス等は通らない
点呼・日常点検による安全運転の確保
- 運転前の点呼
- 心身の健康状態
- 車両の整備状況
- 指示注意の伝達と確認
- 気象状況
- 日常点検の実施状況
- 必要携行物や服装
- 自動車点検の実施
- エンジンルーム内(ウォッシャー液、ブレーキ液、エンジンオイル等)の点検
- タイヤやランプ類の点検
- ブレーキペダルの踏みしろ、ブレーキレバーの引きしろ等の点検
運転日誌の備付けと記録
日誌(運転日誌、運転日報等)は車内に備え付け、運転後すぐに運転者が記録できるようにします。
安全運転指導の実施
- 職場交通安全講習の実施
- 安全運転指導の定例化
運転者に対し、運転技能、知識、その他の安全運転を確保するために必要な事がらについて指導をします。